2011/05/28

なんちゃら団体の皆々様による社会問題解決に関する考察

世の中に存在する諸問題を解決しようと、日夜さまざまな団体がゴチャゴチャと活動してらっしゃる
環境問題、男女問題、人種問題、民族問題、宗教問題…
実にさまざまである

そこで、今から書きたいのはその問題を解決しようとしている団体や個人、またはそれを意識している人間全般の、その問題に対するアプローチの仕方について、である。

【問題解決法の型】
各問題に接触する方法には大別して2種類あると考えている
ひとつ目が"微分型"
ふたつ目が"積分型"
である


【微分型】
微分とは、簡単に言えば"傾きを求めること"である
とあるグラフが社会問題であるとすると、グラフのある地点での傾きが分かることがその社会問題を解決したことになる、ということにしておこう

そこで、だ!

グラフの傾きを求めることは、現在の点についてしか、求めることが出来ない
目の前にある問題しか、解決することが出来ないのだ

加えて、グラフの傾きはどの点でも求めることが出来る
目の前の問題を解決する作業は永遠に終わらないのだ


【積分型】
積分とは、簡単に言えば"面積を求めること"である
とあるグラフが社会問題であるとすると、グラフの線で囲まれた部分の広さを求めることがその社会問題を解決したことになる、ということにしておこう

そこで、だ!

前提として、線で囲まれていなければ面積を求めることは出来ない
解決することが出来ない社会問題も存在しうることになるのだ

そして、面積を求めるには、グラフ全体を見渡さなければならない
その社会問題を一括して処理する必要があるのだ

加えて、面積が求まると、もうそのグラフに関しては考える内容は無くなる、テスト終了だ
社会問題解決のゴールがあるのだ


【アプローチ】
さぁ!
大変だ!社会問題が発生しているぞ!解決しなくちゃ!
と、なった時、どうすればいいのか!

微分型でアプローチするとする
新聞やニュースで取り上げられた社会問題を、逐一新しい法律や条例を作ることで解決したことにする
または、デモやら街宣やら訴訟やらで大暴れして、解決したことにする

積分型でアプローチするとする
その社会問題が発生した原因やメカニズムを研究し、類似問題発生を人類が自発的に抑止できるような、啓蒙・教育・倫理を行う

さて!どちらがより良い方法だろうか

私は後者であると断言したい




私が言いたいのは、

「本当にその問題を解決する気があるのか?」

ということなのだ

いつまでも目の前のグラフの傾きを求める方法ばかりしていると
永遠にそれを繰り返すことになりますよ